事例1:飲食店の悩み(集客・告知)

事例:飲食店の悩み — 集客と告知/ホームページとSNSの運用

地域の小規模飲食店から「SNS の発信が続かない・効果が見えない・HPが放置」という相談。 課題を定量・定性の両面で分解し、ホームページを“基点”に、SNS・レビュー・リピーター施策までを一気通貫で設計しました。

① 現状診断(ファネルで把握) AS-IS

  • 認知: 店名検索はあるが指名外キーワード流入が少ない
  • 比較: メニュー・価格・混雑状況の情報がHPに不足
  • 来店: 予約導線が分散、Google マップの整備が遅れ
  • 再訪: 来店後の接点(フォロー/クーポン/DM)が無い

KPI 仮設定:指名外検索 +30%予約CVR +20%再訪比率 +10pt

② 改善方針(“HP基点”の全体設計) TO-BE

  1. HP再構築: 看板ページ(人気メニュー/価格/混雑/予約)を最短3クリックに
  2. GMP整備: Google マップのカテゴリ・写真・メニュー・混雑時間を最適化
  3. SNS運用: Instagram/TikTok は「話題化」に特化。HPへ導線
  4. レビュー循環: 来店後 24h リマインドでレビュー依頼→HP掲載→信頼増幅

③ 発信が続かない → FLAGで自動化

  • FLAG(当社自動投稿生成システム)で、週3本の定期発信を自動生成
  • 仕込み:営業日/季節食材/在庫状況を登録 → ネタ自動提案
  • 画像:スマホ撮影をアップすると自動でレタッチ・トリミング
  • キャプション:30秒で候補3本、ハッシュタグ自動付与
  • 予約投稿:Instagram・Google 投稿・HPお知らせへ一括配信

人的負担を月6→2時間へ削減。発信の“質と頻度”を両立。

④ 運用フロー(4週間サイクル)

  1. 週次:メニュー/在庫/混雑予測をインプット → FLAG が投稿案生成
  2. 撮影:おすすめ 3 品をスマホで簡易撮影 → 自動レタッチ
  3. 配信:予約投稿、Google 投稿、HPお知らせ 同時公開
  4. 振返:指名外検索・予約CVR・レビュー件数をダッシュボードで確認

⑤ 成果指標(90日目安)

  • Google 検索の指名外表示 +35%/クリック +22%
  • 予約ページ CVR +18〜25%(導線集約の効果)
  • レビュー件数 +40〜60件/月、評価平均 4.3→4.5

おおまかなコンサルの流れ

  1. 初回診断: アクセス・キーワード・予約導線・レビュー状況を棚卸し
  2. 設計: HP 情報設計/GMP/発信テーマを 90 日プランに落とし込み
  3. 実装: HP 改修・撮影・FLAG セットアップ・予約動線統一
  4. 運用: 週次運用・月次レポート・四半期の改善提案
事例2:設備投資のための資金調達(初の融資申請)

事例:設備投資のための資金調達が課題 — 創業以来初めての融資申請に挑む

初の銀行借入は不安がつきもの。だからこそ、“準備8割・交渉2割”の原則で、 数字(定量)とストーリー(定性)を結んだ「通る資料」をセットで用意します。

背景と目的

  • 製造ラインの増設(設備投資 2,800 万円)により、受注残の解消と粗利改善を狙う
  • 自己資金と補助金の併用を検討、資金使途の透明性が最重要

調達シナリオ

  1. 自己資金: 300 万円(頭金)
  2. 補助金: 採択見込み 700 万円(差額をつなぎ資金で)
  3. 融資: 保証付 1,800 万円(7年・元金均等)

制度融資・保証協会・つなぎ資金のスケジュール整合が肝。

準備書類(“相手に説明させない”粒度)

  • 決算書 2 期・試算表(直近 6 ヶ月)・13 週資金繰り表
  • 設備見積・仕様・導入工程・教育計画・保守費見積
  • 収益化シミュレーション(回収表・感度分析)
  • 受注残一覧・主要顧客ヒアリングメモ

回収計画(KPI 鎖)

  • 稼働率 → 月産能力 → 納期短縮 → 受注転換率 → 粗利額
  • 生産性:人時生産額 +18% を 6 ヶ月で達成
  • 損益分岐:出荷 240 台/月 → 改善後 190 台/月 に低下

資金繰り・体力の確認

  • 投資月の CF ボトムを把握 → つなぎ資金と返済据置で平準化
  • 運転余力:月商の 2 ヶ月分を確保(当座 + コミットライン)

交渉ポイント(伝え方の型)

  1. 資金使途の明確性: 見積・工程・検収まで。誰が見ても揺れない
  2. 返済原資の確からしさ: 稼働率の根拠(受注残・見込・工数短縮)
  3. リスク対応: 想定外の需要・原材料の価格変動時の選択肢
  4. モニタリング: KPI ダッシュボードを提出、四半期レビュー

スケジュール

  • W1-2:要件定義・見積・回収表
  • W3:面談・稟議開始(保証付)
  • W4-6:審査 → 契約 → 実行

よくあるリスク & 回避

  • 導入遅延 → 納入条件に猶予条項/検収後支払
  • 想定受注未達 → 外注・一時縮小の可逆性確保
  • 価格変動 → 可変単価条項の検討

結果(想定)

  • 粗利額 +23%、納期 15% 短縮、受注キャンセル率 -30%
  • 信用格付け改善 → 次回の運転資金も調達容易化