融資に必要な書類とは?(初心者向け完全ガイド)

このページは「初めての融資申請」で迷わないための**最短ルート**です。まずは必須、次に「通しやすくするプラスアルファ」まで、具体的な書き方の要点も添えて解説します。

1. 一般的な必須書類(まずはここから)

① 事業計画書 最重要

目的・売上見込み・費用・返済原資(キャッシュフロー)

  • 売上根拠を数字で。
    ターゲット×客単価×来店/受注頻度=月商の式で示す
  • 費用見積を科目別に。
    人件費・家賃・原価・広告・水道光熱・通信など
  • 返済原資(営業利益+減価償却−税等)で、毎月返済額を上回ることを明記

② 見積書・資金使途の根拠

設備・内装・車両・ソフト等の見積/契約書

  • 🧾
    合計金額だけでなく内訳付きを推奨
  • 📅
    納期・支払条件(前払/分割)も明示

③ 決算書/確定申告書・試算表

直近1~2期分+最新の月次(試算表)

  • 📊
    貸借対照表・損益計算書・勘定科目内訳明細書をセットで
  • 🧮
    直近の資金繰り表があると評価アップ

④ 個人の収入状況・納税・借入一覧

源泉徴収票/住民税決定通知/既存借入返済予定表など

  • 💳
    カードリボやリースも含め借入一覧を作る
  • 🧾
    納税証明(滞納なし)で信頼性を担保
ポイント:「返済できる根拠(=キャッシュフロー)」と「資金の使い道の正当性」を、数値証拠で示すのが合格ラインです。

2. 事業計画の“核”はこの3点だけ押さえる

  • 🎯
    誰に・何を・いくらで:ターゲットと提供価値を1行で言えるか
  • 📈
    数字の式:客数×単価×頻度=売上、粗利率、固定費、損益分岐点
  • 💵
    返済原資の筋:月次CF > 月返済額(安全域を10–30%確保)
プラスアルファ資料(通る確率を上げる)を見る →

3. プラスアルファ書類 = あなたのビジネスの説明書

審査担当は初見の読者です。あなたのビジネスを短時間で理解できる“説明書”を同封すると、評価が安定し、質問も減ります

🗺️ 3-1. ビジネス1枚図(A4)

顧客→提供価値→売上式→主要コスト→利益→返済の流れ

  • 🧩
    一目で分かるフロー図(手書きでもOK)
  • 🔗
    売上式と返済原資のつながりを矢印で

👥 3-2. 実績サンプル・証拠集

写真・制作例・レビュー・契約書控えなど

  • 📸
    写真は3枚以内でビフォー/アフター
  • クチコミは実名/属性つき1~3件で十分

📍 3-3. 立地・需給の根拠

地図・商圏人口・競合/差別化・仕入先/販売先

  • 🗂️
    出典リンク or 出所を脚注で明記
  • 📊
    競合3社の価格/強みを表で比較

🧑‍🔧 3-4. 体制・リスク対応

担当者の経験・代替策・保険・在庫/人手の調整策

  • 🧰
    “もし〇〇なら”の二手三手(在庫調整/変動費化)
  • 📅
    資金ショート時の90日アクション
結論:指定の必須書類は、プラスアルファは筋肉
骨だけでも立ちますが、筋肉があると動ける=説得力が出て審査が通りやすくなります。

4. よくある質問

見積が1社しかありません。減点になりますか?

1社でも申請は可能です。ただし比較検討の痕跡(他社相場のスクショや、条件を比較したメモ)を添えると妥当性が伝わります。

売上予測はどの程度まで精緻に作るべき?

月次の売上式(客数×単価×頻度)を作り、保守・標準・楽観の3本を用意。返済原資が月返済を確実に上回る「保守」を提示すると安心です。

赤字見込みでも申請できますか?

投資初期は赤字でも、営業CFがプラスへ向かう道筋と、運転資金の確保(当座・枠・追加担保)が示せれば可能性はあります。

5. まとめ(持ち帰りチェック)

  • 返済原資 > 月返済額 を数字で証明できる
  • 資金使途(見積・契約)の客観的根拠がある
  • “ビジネスの説明書”をA4 1–2枚で同封した

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