今から始める資金調達ガイド

初めてでも迷わない。0 → 融資実行までの全体像と最短ルート

コンセプト

資金調達は「準備8割・交渉2割」 書類は“相手に説明させない”状態まで作る

交渉で結果は大きく変わりません。勝負は事前準備──事業の説明書、数字の裏付け、回収シナリオ、証憑の整合を 面談前に整えるほど、審査はスムーズに進みます。

伝わる資料 × 数字の一貫性 × タイムリーな共有」が、初回調達の成功確率を最大化します。

テーマ①:Quick Start(今日から着手する3点)

1A4一枚「事業の説明書」

収益モデル/顧客像/強みとKPI。
担当者がそのまま稟議に引用できる“説明不要”の形に。

2回収シナリオ(投資⇄収益化)

いくら投じて、いつ・何で回収するか。
前提と感度(±20%)をセットで。

3証憑・数字の整合

試算表・資金繰り・見積/契約の写し。
数字は最新・辻褄が合うこと。

テーマ②:初めての資金調達ロードマップ(0 → 融資実行)

準備8割

現状棚卸し

月次試算表・資金繰り・案件パイプの確認。KPIと課題を一枚に要約。

事業の説明書

モデル化とKPI

収益の仕組み、顧客行動、強みの源泉を図解。担当者が説明しやすい順序で。

数字の整合

回収シナリオ

投資金額→原価・販促→売上・粗利→営業CF。感度分析を添付。

打診

金融機関選定

制度融資/保証協会/プロパー。条件とスケジュールを並走確認。

面談

伝える順番

①概況 ②使途と回収 ③リスクと対策 ④証憑。
「相手に説明させない」資料で。

審査

追加質問対応

根拠データを即時提示。
言い切るより、前提・計算式で“納得”を作る。

条件

金利・期間・返済方法

資金繰り表で無理ない返済線に調整。
据置きや分納も選択肢。

実行

実行後モニタリング

月次の数字とKPIを共有。良い/悪い情報を早く、整えて。

Tips: 交渉で詰まる多くの原因は「準備不足」。
面談は“確認の場”に変え、決算・試算表・資金繰り・回収シナリオ・証憑の整合で先に疑問を潰しましょう。